遺伝子タイプ一覧

あなたの体質を決める遺伝子タイプと最適な健康管理法

遺伝子タイプ一覧

遺伝子タイプ(遺伝子多型)とは、遺伝子の小さな違いのことを指します。
これらの違いによって、栄養素の代謝、運動への反応性、食品感受性など様々な体質の差が生まれます。自分の遺伝子タイプを知ることで、より効果的な健康管理が可能になります。

FTO

脂肪量・肥満関連遺伝子
rs9939609 多型

FTO遺伝子(肥満リスク)

食欲調節、エネルギー消費、満腹感に関与する遺伝子です。
AA型・AT型の方は炭水化物への反応性が高く、同じカロリー摂取でも体重が増加しやすい傾向にあります。

PPARG

脂肪細胞分化調節遺伝子
Pro12Ala多型

PPARG遺伝子(脂質代謝)

脂肪細胞の分化と機能を調節する核内受容体をコードします。
Pro/Pro型は脂質感受性が高く、Ala保有者は脂肪酸の利用効率が向上し、2型糖尿病リスクが低減する傾向があります。

ADRB2

アドレナリン受容体β2
Arg16Gly, Gln27Glu多型

ADRB2遺伝子(エネルギー代謝)

脂肪分解や熱産生に関わるアドレナリン受容体β2型をコードします。
Arg16型は高代謝型で、Glu27保有者は低代謝型の傾向があり、体重管理における有酸素運動の効果に影響します。

MTHFR

葉酸代謝酵素
C677T変異

MTHFR遺伝子(葉酸代謝)

葉酸をメチル化葉酸に変換する酵素の働きを調節します。
TT型では酵素活性が約30%、CT型では約65%に低下します。葉酸代謝効率の低下は心血管疾患リスクと関連します。

VDR

ビタミンD受容体
TaqI, BsmI多型

VDR遺伝子(ビタミンD代謝)

ビタミンDの細胞内受容体をコードする遺伝子です。
TT型はビタミンDの利用効率が低く、骨密度や免疫機能に影響。Bb型・BB型は活性型ビタミンDの補給が特に重要です。

TCN2

トランスコバラミンII
C776G多型

TCN2遺伝子(ビタミンB12輸送)

ビタミンB12を細胞に運ぶトランスポーターをコードします。
GG型はビタミンB12の輸送効率が低下し、ホモシステイン値が上昇するリスクがあります。メチルB12の摂取が重要です。

ACTN3

α-アクチニン3
R577X多型

ACTN3遺伝子(筋肉タイプ)

速筋繊維に発現するタンパク質を生成します。
RR型は爆発的なパワーを発揮しやすく、XX型は持久力に優れる傾向があります。遺伝子タイプに合ったトレーニングが効果的です。

ACE

アンジオテンシン変換酵素
I/D多型

ACE遺伝子(持久力・筋力)

血圧調節および筋肉のエネルギー利用に関わる酵素をコードします。
II型は持久力に優れ、DD型は筋力発揮能力が高い傾向があります。スポーツ選手のタイプ選択にも影響する重要な遺伝子です。

PPARGC1A

PGC-1α
Gly482Ser多型

PPARGC1A遺伝子(ミトコンドリア機能)

ミトコンドリアの機能や数に影響する重要な補助因子をコードします。
Gly/Gly型はミトコンドリア新生能力が高く、持久系運動に有利です。Ser保有者は有酸素運動の効果を高める工夫が重要です。

C

CYP1A2(カフェイン代謝)

A

APOE(脂質代謝)

P

PER3(体内時計関連)

M

MC1R(紫外線反応)

C

COMT(ストレス耐性)

U

UCP1(熱産生)

C

CLOCK(体内リズム)

M

MTNR1B(メラトニン受容体)

D

DAO(ヒスタミン代謝)

L

LCT(乳糖代謝)

G

GSTP1(解毒能力)

A

ALDH2(アルコール代謝)